家作り、時々、子育て

初めての家作りや初めての子育て。誰も教えてくれないけど大切なこと。人と比べず情報に翻弄されず。経験をシェアすることで誰かの役に立つかもしれない。

フランス人に学ぶこと② ’今’を生きる

生活していく上で切っても切れない問題がまず、社会保障。そして教育。フランスの社会保障制度はとても素晴らしいと思う。詳しい数字まではよく分からないけど、私の知る限りで少なくとも4人は定職につかず国からの支援金だけで生活している人たちがいる。

 

まず一人目はマリ君の弟とその彼女。まあね、この二人はまだ27歳で結婚してるわけでもなくもちろん子供もいないから、仕事がなくても自由気ままに生きてますよ。ホントに。弟はパーマカルチャーと心理学の勉強をしていて、あちこちセミナーを受けに行ったりしている。彼もまた多彩な人で、大学でスポーツを学び学生時代はカイトサーフィンのインストラクターをしていた。去年は10か月かけてフランスから船でアフリカ大陸、南アメリカ大陸へと渡り旅をした。そんな彼は国から550ユーロ(約6万)の支援を受けている。

二人目はつい先日結婚したいとこのピエール。彼の場合は、冬はスキー場のレストランで働いているが、夏は定職についていない。と言うのも、結婚した彼女が羊の放牧をいる家を継いでいるため、その彼女を夏は手伝う形だから。再来年の春、桜の時期に日本へ遊びに来たいと言っていた。将来的には自宅兼レストラン/B&Bみたいなものをやりたいらしい。子供も来年くらいに欲しいみたい。

三人目はマリ君の幼馴染で悪友のグレッグ。悪友と言うと響きが悪いけど、まぁバカ友達って言うのかな。お酒飲んでバカなことするのがマナーみたいな。そんな彼もつい先週パパになり、少しは変わったかな?と思ったけど、娘が生まれてまだ1週間じゃ変わらないね。でもめっちゃ面白くて良い人。そんな彼も彼女の住む土地に移り住み、今は仕事をしていない。‘仕事探してる?‘って試しに聞いてみたら、やっぱり‘今は探してない!‘って答えだった。もちろん、娘が生まれたばっかりだもん、国からの支援がしっかりあれば、わざわざ今仕事探す必要ないよね。

そして最後は隣の家に住むショコちゃんファミリー。前の記事にも書いたけど、フランス人と日本人のカップルで息子が4人。何とここは2人とも無職!時々旦那さんは日割りの仕事とかしてるみたいけど、基本は国からの支援オンリー。でも子供4人いるし、ファミリー手当みたいのがもらえるのかな?いくらもらってるのかは知らないけど。でも家賃が8万て言ってたし。2年に1回は日本に帰ったりしてるみたいから、貧乏って感じでは全然ない。

 

日本で‘無職‘って言うと、何だかすっごく響きが悪い。そして世間からの風当たりも強い。でもフランスでは別に普通のこと。この4人に共通していることは、贅沢な暮らしをせず、シンプルに暮らしている人たち。フランスでは定職につかなくても贅沢しなければ生活が保障されている。沢山お金を稼いでる人たちが、貧しい人たちの分まで税金をいっぱい払ってくれるシステムが確立されているのだ。

学費は日本みたいに授業料だけ無償ではなく、ほぼ完全に大学まで無償。大学でかかるお金は寮費を別にすれば年間数万円。もちろん医療費も無料。

 

そう考えると、日本は少子化と騒いでいるくせに子供にかかる資金の援助が全然足りない。私も本当はもう一人欲しいと思う気持ちもあるけど、経済的に考えるとやっぱり2人がいいのかなと思ってしまう。でも、もしフランスに住んでいたら3人目をもっと前向きに検討できると思う。

教育費も、医療費も、老後の資金も心配しなくていいなんて、本当に素晴らしいシステム!日本もアメリカに踊らされていないで早くこんな風になって欲しい。日本みたいに中小企業や弱者ばかりから税金を吸い取って、本当にお金を持っている大企業や大金持ちの政治家たちの税金を軽減する意味の分からないシステムをいい加減誰か変えてほしい。

 

お金の心配がないって言うだけで、人はもっと自分が好きなことをできる。マリ君の弟みたいに、ショコちゃんファミリーみたいに。最低限の生活が保障されているってだけで、安心して幸せに暮らせる。だって将来のお金を貯めるために働かなくていいんだから。そうすれば‘今‘のためだけに生きられる。それが全ての人の本望だと私は思う。

 

 

 

~フランス人に学ぶことシリーズ~

フランス人に学ぶこと①他人とぶつかる事を恐れない
フランス人に学ぶこと② ’今’を生きる
フランス人に学ぶこと③古いものこそ価値がある文化
フランス人に学ぶこと④便利な生活と引き換えに払った大きな代償

【スポンサーリンク】